201604.15
冬になると窓や壁に結露が気になるという人もいるのではないでしょうか。水がびっしょりと濡れている窓や壁、ひどくなるとカビまで発生して壁紙を汚してしまうことも。どうしたら防げるのかと悩みのタネになってしまいますよね。冬には気温が下がるたびに結露が起きますし、その都度、家の劣化に繋がらないかと不安が増してくるでしょう。
特に戸建住宅よりマンションに多いと言われる結露。結露についての知識を持って、快適な冬を過ごせるためのリフォームも考えてみてはいかがでしょうか。
一口に「結露」と言ってしまうものの、どうして起こるのかメカニズムを知ることが改善への近道となります。
結露の正体は空気中の水蒸気です。冬には窓ガラスが冷えます。冷えた窓ガラスに、室内の温かい空気が触れると空気中にある水蒸気が水滴となって付着してしまうという訳です。
マンションは気密性が高く、一戸建てよりも室内が温かいという魅力がありますよね。特に、階数が高くなり日当たりのいい部屋だと、冬でも暖房がいらないくらいの温かさとなることもあるくらいです。
しかし、そもそもマンションは鉄筋コンクリートの内部の水分が空気中に放出されていて水蒸気の量が多いです。また室内には窓が少ないうえ、換気設備も数か所しかないでしょう。ただでさえ、空気中の水蒸気が逃げる場所がない空間で、一戸建てよりは結露がしやすい構造になっているのです。
結露はカーテンや壁紙などを汚します。ひどくなると、壁紙が剥がれ壁の内部の木材までに悪影響を及ぼします。また、濡れたままの壁はいつの間にか黒カビで汚れてしまい、壁紙の剥離も起きるでしょう。
カビが発生した室内は、カビが空気中に浮遊していますので、それを吸い込むことで体調不良の原因ともなってしまいます。
◎石油ファンヒーター、ガスストーブ、加湿器
どれも冬になると必需品とも言えるものです。石油やガスの暖房器具は燃焼させる時に水蒸気を大量に発生させているものです。
また、冬になると乾燥が気になり加湿器を設置するご家庭も多いですよね。しかし、これらの水蒸気を多く発生する暖房器具と一緒に設置してしまうことで、通常よりも結露のもとができてしまいます。
石油ファンヒーターやガスストーブを用いるならば除湿機の併用、あるいは電気式の暖房器具への変更が結露対策には有効です。
◎調理中は必ず換気扇をまわす
鍋ややかんで調理をしている時には水蒸気が発生しています。空気中の水分量を増加させないためにもお勧めです。
◎洗濯物の室内干しも原因の一つ
冬は洗濯物が外に干せずに室内に干すことも多いでしょう。実はこれが空気中の水蒸気を増加させてしまうのです。あまり長く室内に干しておかないようにする必要があります。洗濯物を干した時には除湿機を回すなど、湿度を下げる工夫をしてみるようにしましょう。
窓にたくさんの水滴が付く結露に悩むなら、まずは窓を冷やさないような配慮が最も効果的です。
マンションでは窓ガラスは共用部分なのでリフォームはできませんが、内窓を取り付けることは可能。室内に内窓を取り付けることで、本来の窓と内窓の間に空気の層ができて結露を防止してくれる効果があります。
建築年数の古いマンションですと、当時の建築基準法の基準が現在より低くなっていることも多いです。つまり断熱効果が悪く、壁や天井に結露が起きやすい建物のことも多いのが現状です。
そこで断熱材を入れるリフォームがお勧めです。すでにカビが発生している壁なら、撤去して新しい壁にすることもできます。
断熱材を入れて暖かさにも配慮しながら、防カビ工事も施すことでカビ対策も同時にできます。
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