201605.10
かつての日本の住宅というと「和室」がメインだったものです。しかし、生活スタイルが欧米化してきたことに伴い、近年では「和室がない」あるいは「和室を洋室にリフォームする」という状態も多いかもしれません。
とは言っても、住宅の中で靴を脱いで生活する日本人とって、畳の上でくつろぐことができる「畳」も大変魅力的とも言えます。
ここでは和室に関するリフォームについてご紹介していきたいと思います。
築年数がある中古マンションでは、和室があることも多いでしょう。しかし、畳の劣化が気になってしまう方も多いものですね。そこで、畳のリフォームを考えてみましょう。
まず畳について知っておきたいことが、畳は定期的なメンテナンスが必要ということ。
基本的に畳は3~5年で「裏返し」をします。ちょうど、この頃には畳の表面が焼けて色が変わったり、日常生活でついた傷が目立ってくるころです。畳表の部分をはずして、裏返しにすると綺麗な部分が使えます。
さらに7~8年ほど経ったら「表替え」をします。土台である畳床はそのまま使えますが、表面で使用した畳表と畳縁の部分は新品に交換します。
そして、時期はそれぞれですが10年以上経過して、畳が明らかに弱ってきた場合(踏むと凹む感じがする)には畳を交換するようにしましょう。
このように、畳のメンテナンスを定期的に見直すことも畳の寿命にはとても役立ちます。
また定期的なメンテナンスにより、本来の畳の良さが再確認できるものです。特に、畳の交換をすると「い草」の新しい香りが部屋全体に広がり、快適に過ごすことができます。
畳の部屋というと、どうしても畳の色も畳縁の色も落ち着いたイメージしかない・・・という方も多いでしょう。しかし、現代ではカラフルな畳縁がたくさんラインナップされています。昔ながらの和室を、ちょっとモダンな和室にすることもできます。
また、畳の色も従来のもの以外のベージュ系、グレー系のものもあります。
このように、畳の色、畳縁の模様をカラフルなデザインにすることで、現代風な和室にもリフォーム可能です。
中古マンションといっても、比較的築年数の新しい場合には和室がないことも多いでしょう。洋室を和室にするリフォームまではしなくても、ちょっとした和室気分を味わいたい、そんな感じで最近では敢えて「和」を取り入れるリフォームも注目されています。
そこで人気となっているのが「小上がり」にして和室を作るリフォームです。
小上がりとは、リビングの一部分に一段高くなった場所を作り、その上に畳などを敷いたスペースのことです。
◎洋室なのに和室の良さも味わえる
和室のもっとも素晴らしい点は、夏でも冬でも畳の上でゴロゴロとくつろげるところ。和室に馴染みが深い年代の方々には、洋室ばかりの中古マンションでは寂しいということもあるでしょう。そこで、リビングの一部分にこうした小上がりスペースを設けることで洋室の中に和室の良さも一度に味わえます。
それに小上がり部分に敷く畳は半畳のデザイン性に富んだものを選ぶことが多いため、インテリアとしても洋風のリビングにとてもマッチしたおしゃれ感があります。
◎畳の下は収納スペース
小上がりの畳の下の部分は収納として利用できます。中古マンションでは「収納が少ない」と感じる方も多いもの。しかし、小上がりを作ることで収納部分と和室の両方が手に入れることが可能となります。
例えば収納を部屋のどこかに設ける場合には、壁や部屋の一部に作らなければならず、その分のスペースが必要になりますが、小上がりの場合は畳の下が収納になり、その上を部屋として有効活用できることになります。
小上がりの部分の高さによっては、少し大きな物を収納できるスペースにもなり、大変魅力的と感じることができそうです。
◎個室にも変身できる
小上がり部分に引き戸を取り付けた場合、個室としても利用することが可能です。
例えば、お客さんが来た時の応接間として利用しても、引き戸がついていれば他の家族の方を気にせずゆっくりも話すことができます。
また日中は解放してリビングの一部として使い、夜間には寝室として使うこともできます。引き戸を設けていれば、寒さ対策にもなります。
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